自社のビジネスを促進させるため、SNSマーケティングに取り組んでいる企業は多く存在しますが、その中でも昨今注目されている手法が「動画マーケティング」です。

この記事では、動画マーケティングを取り入れようとする企業担当者さま向けに、主要なSNSの特徴をおさえたトレンドや、動画マーケティングを取り入れることで得られるメリットやデメリット、動画マーケティングを成功させる具体的な方法などを解説します。

SNSの動画マーケティングが注目される理由

近年では、SNS内でも動画を使った広告を目にすることが増えています。また、宣伝や採用活動など、幅広い用途で動画コンテンツが活用されるシーンも増えてきました。

ここでは、動画プラットフォームのマーケティングが増加してきている理由について解説します。

スマートフォンの普及率が高まっている

国内のスマートフォン保有率は、2010年時点で4％程度なのに対し、2022年には94％程度にものぼると言われています。（参考：（2022年4月14日）｜レポート｜NTTドコモ モバイル社会研究所）

スマートフォンは、若者が扱う便利なガジェットという位置付けから、誰もが必要とする生活必需品となりました。時間や場所を問わず扱える手軽さから、通話やメッセージなどの連絡手段としてだけではなく、SNSなどの娯楽目的、オンラインショッピングなどの購買行動など、用途の多様化も進んでいます。

また、端末の性能も年々上がっており、高精細ディスプレイにより視聴できる映像のパフォーマンスの向上から、動画視聴の需要増加、動画コンテンツマーケティングの広がりにつながっています。

通信環境の整備が進んでいる

近年では通信環境の整備により、自宅に固定回線を引いていない方でも、スマートフォンを使って情報量の多いインターネットサービスをストレスなく楽しめるようになってきています。大容量通信が可能となる新たな通信規格「5G」も広がってきており、5G通信対応機種も数多く販売されている状況です。

5Gが利用できるようになることで、動画データに対するユーザー体験は大幅に変わります。4Kや8Kなどの映画も数秒でダウンロードできるようになり、大容量動画であっても遅延なくストリーミング再生できるようになります。

このような背景からも、通信環境の整備は、動画広告や動画マーケティングの普及を加速させている要因と言えるでしょう。

動画広告の市場も拡大している

「スマートフォンの普及」や「通信環境の整備」など、利用者環境の変化にともない、動画広告の市場規模は年々拡大してきています。

「サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査」によると、2020年の動画広告市場は2,954億円、2021年で3,889億円、2024年には6,856億円に達する見込みです。そのうち、スマートフォンの動画広告需要は動画広告市場全体の89％程度を占めているというデータもあります。

動画広告の中でも、商品やサービスの販売を目的とするプロモーションにおいて大きな成長が見られており、WebやSNSにおける広告は動画によるアプローチが一般化してきている状況です。

SNS×動画マーケティングの最新トレンドとは

2023年3月現在において、SNSにおける動画マーケティングのトレンドとしては、主に以下2点が挙げられます。

• YouTubeショート・TikTok・Instagramリールなどの縦長動画
• YouTubeアニメ

高回転で再生されるYouTubeショートやTikTok、Instagramリールなどは、アカウントのフォロワー以外にも動画を見てもらえる確率が高いことも特徴です。

とにかく目にとめてもらうことを目的に、縦長動画ショート動画を数多く配信していくことで、通常動画よりも短期間で認知を拡大することができます。

YouTubeにおいては、アニメキャラを使った動画の活用がトレンドとなっています。俗人的なコンテンツになることを回避できる点や、表現の自由度が高いことが特徴です。

SNSで動画マーケティングを行うメリット

SNSで動画マーケティングを行うメリットとして、主に以下の4点があります。

• 伝えられる情報量が多い
• 記憶に残りやすい
• 拡散されやすい
• 効果検証を行いやすい

これらはマーケティングを実行する際の企画段階でも意識しておきたいポイントとなります。以下で、それぞれ解説します。

伝えられる情報量が多い

動画は、テキストや画像より伝えられる情報量が多いという特徴があります。

動画は文字と比較して5,000倍もの情報を伝えられると言われており、アメリカの調査会社Forrester Researchが発表した研究結果では、1分の動画でWebページ約3,600ページ分、文字数では180万文字ほどの情報を伝達できるとも言われています。

視覚的な情報はもちろん、聴覚に訴えかける「音」によるアプローチも可能なため、表現の幅はかなり広いです。そのため、臨場感を持たせたい広告には、動画を活用することが効果的と言えるでしょう。

記憶に残りやすい

動画は静止画やテキストのみのプラットフォームと比較し、記憶・印象に残りやすいフォーマットと言われています。

人の記憶定着率について、アメリカの国立訓練研究所が提唱した「ラーニングピラミッド」という理論では、テキストと比べて動画の記憶定着率は2倍程度に増加するといったデータもありました。

また、コミュニケーションにおける印象値の影響に関して提唱されているメラビアンの法則では、言語情報7%・聴覚情報38%・視覚情報55%のウェイトであるとされているため、映像として視覚と聴覚同時にアプローチできる動画の有用性がお分かりになるかと思います。

拡散されやすい

SNSなどでは、視認性が高く印象的なコンテンツが拡散されやすい傾向にあります。動画コンテンツは、テキストのみや画像のみの投稿と比べ、タイムラインに表示された際目に留まりやすいため、SNSでも拡散されやすい投稿になると言えるでしょう。

SNSでは、ユーザーが拡散した投稿に対して「いいね」などのアクションを起こすだけでも、他のユーザーのタイムラインに表示されやすくなるため、話題を生み出したい場合はSNSの活用は必須とも言えます。

SNSは広告と比べて低コストで始められるため、まだ知名度が低い企業で認知を取っていきたい場合は、動画コンテンツの投稿も検討してみるとよいでしょう。

効果検証を行いやすい

動画コンテンツを用いたプロモーションでは、「再生数」や「視聴時間」など、動画コンテンツ特有の測定値をKPIとして設定し、狙った結果を得られているかチェックすることが重要です。

InstagramやTwitterなどコミュニケーション主体のSNSでは、投稿に対するインプレッション（表示回数）やエンゲージメント（ユーザーアクション）を手軽に確認できます。また、YouTubeなどの動画配信プラットフォームでは、アナリティクスから動画の再生に関する詳細情報の確認が可能です。

配信プラットフォームによって取得できるデータは異なってきますが、動画コンテンツを用いたプロモーションでは効果検証も行いやすいと言えます。

SNSで動画マーケティングを行うデメリット

SNSで動画マーケティングを行う場合、メリットだけではなくデメリットがあることも把握しておく必要があります。

• 制作にコストがかかる
• 動画マーケティングのノウハウが必要

上記2点の重要なポイントについて解説します。

制作にコストがかかる

SNSの利用は低コスト（もしくは無料）で始められますが、動画制作にはコストがかかります。

ビジネスで成果を上げることを目的として動画を制作する場合、動画の企画や撮影、編集などにもこだわって、クオリティの高い動画コンテンツを作成する必要があります。そのため、制作に携わる人件費や撮影機材を揃える費用も発生することを考慮すると、ある程度予算を確保しておく必要があるでしょう。

動画コンテンツ制作のノウハウがない場合は、費用の相談も含め、プロに相談することを検討しておくとよいでしょう。

動画マーケティングのノウハウが必要

動画マーケティングは、動画コンテンツ特有のアプローチ方法があり、ユーザーの反応にもある程度の傾向があることを理解したうえで、マーケティング戦略を練る必要があります。

動画マーケティング特有のノウハウを持っていないと、思うような成果を得られない可能性が高いです。

自社のマーケティング担当者がラーニング・バイ・ドゥーイングでノウハウを身に付けようとすると、成果が出るまでに時間もかかるため、人的なリソースがない場合は、動画制作会社やマーケティング支援会社に依頼することも検討したほうがよいでしょう。

主要なSNSの特徴

SNSで動画マーケティングを行う場合、プラットフォームごとの特徴を理解しておくことが重要です。

ここでは、主要SNSにおける利用者層などの特徴や、投稿できる動画の種類などについてそれぞれ説明します。

YouTube

項目	概要
ユーザー数	国内6,500万人、世界20億人以上
年齢層	10代から60代までの幅広い年齢層が利用。 主に20代から30代までの層が多い。
男女比	男性約60％、女性約40％
プラットフォームの特徴	通常投稿、ライブ配信、YouTubeショート（60秒以下の短い動画コンテンツ）など、多様なコンテンツが投稿されている。

Googleが提供する世界最大の動画配信プラットフォームです。豊富な動画形態で楽しめる仕様になっています。

YouTube動画を配信する運営者をYouTubeクリエイターと呼び、広告配信や企業案件（スポンサードコンテツ）、インフルエンサービジネスなど、YouTubeで行うビジネスモデルの幅も広がっています。

TikTok

項目	概要
ユーザー数	国内約1,700万人、世界10億以上
年齢層	10代から40代が中心だが、主に10代～20代の若年層が多い
男女比	男性約45％、女性約55％
プラットフォームの特徴	スマートフォンに対するフルスクリーン縦動画が基本で、15秒から60秒程度のショート動画が中心。タイムラインはユーザーのオススメ動画が表示されるようなアルゴリズムで、スワイプ操作だけで手軽に次の動画が視聴できるUIが特徴。

TikTokは、ショート動画を中心とした若年層に人気の動画配信プラットフォームです。

豊富なフィルターやエフェクトが標準搭載されており、誰でも気軽に加工動画を投稿できます。また、「踊ってみた」などのエンタメに寄ったコンテンツが特に人気となっています。

Instagram

項目	概要
ユーザー数	国内約3,300万人、世界10億以上
年齢層	10代～30代の若年層が多い
男女比	男性約40％、女性約60％
プラットフォームの特徴	写真や動画を中心とした、ビジュアル要素が投稿のメインになっている。そのほか、ユーザー間で投稿内容を紐づけるハッシュタグを活用した投稿が多いことも特徴。広告やショッピング機能などが提供されているため、ビジネス利用も多い。

Instagramには、通常投稿だけでなく「ストーリーズ」「ライブ配信」「リール」などさまざまな動画投稿の方法があります。

ストーリーズは24時間限定で投稿される短い動画や写真が特徴的で、ライブ配信はリアルタイムで配信される形式、リールは15秒から30秒程度のショート動画と、それぞれ機能のすみ分けもされています。

Twitter

項目	概要
ユーザー数	国内約4,500万人、世界3億10万以上（2021年時点）
年齢層	10代から60代までの幅広い年齢層が利用。 主に20代から40代までの層が中心。
男女比	男女比ほぼ同じ
プラットフォームの特徴	140文字以内のテキスト投稿がメインだが、画像や動画などを添付した投稿も目立つ。個人的なつぶやきを中心に、さまざまなトピックが投稿されており、拡散性の高さが特徴。

趣味やエンターテイメントなどの娯楽だけでなく、教育や政治、時事問題など、投稿されているコンテンツの幅が広いことがTwitterの特徴です。

ハッシュタグで関連内容を手軽に検索できる機能があるため、自発的に情報を求めるユーザーへのアプローチが可能なことや、ワンタップで投稿内容を広められるリツイート機能で、簡単に情報を拡散できる点など、スピーディーに認知をとりにいく際に適したSNSと言えます。

Facebook

項目	概要
ユーザー数	国内約2,600万人、世界30億以上
年齢層	主に30代から50代のビジネス層
男女比	男女比ほぼ同じ
プラットフォームの特徴	Facebookではプロフィールにさまざまな入力項目があるため、実名登録の制度と相まって、内容を充実させることでビジネスやサービスの広告として利用されることもあります。 クローズドなコミュニティ運営としても利用されることが多く、近年ではビジネスパーソンの利用者が多いことが特徴です。 投稿に対するコメントやMessengerというチャットアプリで、ユーザー間のコミュニケーションをとることも可能です。

動画制作を行う流れ

各SNS毎にユーザー層や機能性の違いこそありますが、マーケティングを行うために必要な動画コンテンツの制作においては、基本的な流れがあります。

ここでは、SNS上で動画マーケティングを行う際に必要な動画制作の流れについて解説します。

目的・ターゲットを定める

動画制作を行うにあたって、まずは「なにを目的に、どのような人に向けて発信するのか」を決める必要があります。マーケティングで実現させたい成果や目的とあわせて、あらかじめ設定しておくことが必要です。

• 商品の知名度を上げたい
• ブランドイメージを広めたい
• 商品の成約率を上げたい
• リピーターを増やしたい

上記例のように、動画コンテンツをどのような目的で配信するのか決めておきましょう。

また、「〇〇業界の人事担当者、離職率の高さに課題を感じている」「個人経営の飲食店店長、最近新規来店数の減少に頭を抱えている」など、商材やマーケティング目的に適したターゲットを決めておくことで、マーケティングの精度も上がり、成功確率を高められます。

プラットフォームを選定する

目的やターゲットが決まったら、どのSNSを使うのか、配信方法は投稿と広告どちらにするのかなど、具体的な手段まで決めていきます。

各SNS毎に特性が異なるため、年齢層や男女比などを考慮し、商材と動画コンテンツが適切にリーチできるプラットフォームを選択する必要があります。年齢層だけ見ても、若年層向けのエンタメ系サービスであればTikTok、40代以上のビジネス系サービスであればFacebookなど、ターゲットに届きやすい配信先を選定するようにしましょう。

構成を練る

撮影や編集などの制作過程前に、動画の構成を決めておくようにしましょう。

プラットフォームによって投稿できる動画の長さが異なるため、コンテンツが適切なサイズでおさまるようなボリュームにしておかなければいけません。企画段階で撮影にかかる時間の見通しをつけておくことも大切ですが、編集でどれくらいの動画サイズにするかも決めておきましょう。

また、SNS毎にユーザー特性が異なりますので、なるべくよい反応をもらえるように、構成の時点で投稿するSNSにあわせた動画のテイストまで決めておくとよいでしょう。

撮影・編集をして投稿する

企画・構成まで決めたら実際に撮影をおこないます。人が出演する動画であれば、企画時に決めたキャスティングメンバーへ事前にアポを取得して時間を確保しておいてもらう必要があります。また、外撮影の場合は事前にロケーション確認もしておいたほうが良いでしょう。必要な機材なども揃えておく必要があるため、当日トラブルが生じないように撮影前の準備を怠らないことが重要です。

撮影した元データを編集する際は、動画のコンセプトやプラットフォームに合わせたテイストで編集する必要があります。コンテンツが伸びるかどうかは編集内容で大きく左右されるため、編集ノウハウのある人材を確保しておきましょう。

また、効果的に視聴回数を伸ばすためには、ターゲットの利用時間に合わせた曜日・時間帯に投稿することを意識するとよいでしょう。

効果測定をする

動画は公開しただけでは成果が出ませんので、公開後の効果測定も定期的に実施します。

SNSにはプラットフォームごとに、投稿に対する表示回数やユーザーの反応をチェックできるアナリティクス機能がありますので活用しましょう。

• 再生回数
• 視聴時間
• いいねや高評価などの反応
• フォローやチャンネル登録などの反応

上記のような結果をKPIで設定して数値で追うことで、動画コンテンツとしての評価を下していきます。

公開した動画によって事前に設定した目的を達成できているか、もしくは達成に近づいているかを定量的に分析することで、動画マーケティングとして正しい動かし方ができているかを測定します。

SNS向けの動画を制作する際のポイント

SNS向けの動画を制作する際には、以下のポイントについて気をつける必要があります。

• プラットフォームごとに最適な動画を制作する
• 冒頭でユーザーを惹きつける
• テンポ感を良くする
• 修正することを前提に制作する

それぞれ解説します。

プラットフォームごとに最適な動画を制作する

SNS向けの動画では、プラットフォームごとに最適な動画を制作することが重要です。そのため、同じ動画をすべてのSNSに投稿するのは避けたほうが良いでしょう。

TikTokでは短い動画が主流であり、インパクトが重要なため、短くまとめられた動画が好まれます。一方、YouTubeでは商品説明やサービス紹介など、より詳細な情報が必要とされる動画が多いため、ある程度の長さがあっても見られやすいでしょう。

また、Instagramではストーリーズ機能を利用した音楽つきのショート動画が人気で、Twitterではタイムラインで目に留まるように短くてキャッチーな動画が適切です。

SNSごとに異なる特徴を把握し、プラットフォームに合わせた動画を投稿することで、効果的にフォロワーの興味をひくことが可能です。

冒頭でユーザーを惹きつける

SNS上で動画コンテンツを配信する場合、5秒以内に視聴者の興味を引くことが重要だと言われています。

冒頭でインパクトのある映像を使うことや、ストーリー性を想起させる出だしにする、ユーザーが知りたがっているであろう結論から提示するなど。冒頭に引き込ませる演出を用意することで、視聴者の興味を惹きつけられます。

また、モバイル利用の多いSNSでは、タイムライン上にあふれる投稿の中でスクロールされてしまわないよう、アイキャッチ画像も重要です。

これらの工夫によって、最後まで動画を視聴してもらいやすくなります。5秒以内に視聴者の興味を引くコンテンツを作成するためには、視聴者目線を持って制作内容を工夫する必要があります。

テンポ感を良くする

SNS上での動画制作においては、ダラダラと続く動画は視聴者にとって飽きられやすく、途中で離脱される可能性が高いとされています。そのため、テンポ感を良くし、見やすい構成にすることが大切です。

具体的には、動画の尺が長くなりすぎないように、なるべくコンパクトにまとめることが望ましいでしょう。

ただし、YouTubeのように視聴時間が長いメディアにおいては、必ずしも時間を短くしなければいけないというわけではありません。

視聴者が退屈にならないよう、シーンやカットをうまく組み合わせ、見どころのある動画にすることがポイントです。

修正することを前提に制作する

動画制作において、はじめから完成度の高い動画に仕上げることはできないと考えておくべきです。マーケティングにおける成果は、動画以外にもさまざまな要因に影響されるため、動画コンテンツは修正することを前提に作成する必要があります。

• 動画の時間
• 使用している音楽
• カット数やトランジション
• 動画のアイキャッチ画像
• オープニングムービー

可能であれば、上記例のような動画の要素を複数パターン用意しておき、公開後ABテストを行いながら改善を繰り返していくことが大切です。

動画コンテンツは、ユーザーの反応を重視し、改善点をブラッシュアップし続けることで成果につながります。ある程度はクオリティを意識して動画制作することも大事ですが、制作に時間をかけすぎないようにする姿勢も必要と言えます。

SNSの動画マーケティングを成功させるには

ここまで、動画マーケティングが注目されている理由や、各SNS毎の特性などについて解説してきましたが、SNSを用いた動画マーケティングを成功させるには以下のポイントについて理解しておく必要があります。

• 目標が曖昧なままスタートを切らない
• 効果検証を行いPDCAを回す
• 動画マーケティングのプロに任せる方法も

目標が曖昧なままスタートを切らない

動画マーケティングを成功させるためには、動画コンテンツの目的を明確に設定することが大切です。そのためには、企業のターゲットやプラットフォームを考慮し、目的に沿ったKPIを設定することが必要です。

• 商品の知名度を上げたい
• ブランドイメージを広めたい
• 商品の成約率を上げたい
• リピーターを増やしたい

上記例のようなマーケティングの目的に対し、「成約率◯％以上」「再購入率◯件」といったような数値目標＝KPIを定めておくと、動画コンテンツの成果が判定できるようになります。

また、動画コンテンツの制作時も、目標達成を見据えることで企画から構成段階でブレることもなくなるため、ムダなコスト削減にもつながります。

すべての工程で目的を意識し、適切な戦略を立てて実行することで、動画マーケティングの成功につながります。

効果検証を行いPDCAを回す

動画マーケティングでは何度も効果検証を行い、PDCAを回すことが重要です。

PDCAサイクルとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字からとったビジネスフレームワークで、4つの工程サイクルを繰り返し回すことで、改善とブラッシュアップを狙う手法です。

設定したKPIを元に組み立てた施策の効果を評価し、改善点を見つけます。改善点を再度マーケティング計画に盛り込み、実行、評価、改善とサイクルを繰り返していくことで、施策効果を高められるようになります。

動画マーケティングは視聴者の反応が重要となるため、PDCAサイクルをなるべく速いサイクルで回しながら、常に改善を繰り返していくことが大切です。

動画マーケティングのプロに任せる方法も

動画マーケティングには「動画の制作」と「マーケティング」両方のノウハウが必要です。動画マーケティング未経験の場合は、プロに任せることも検討したほうがよいでしょう。

専門の企業に依頼する場合は、動画制作だけでなくマーケティングにも精通している会社を選ぶのがポイントです。

クリエイターやコンテンツの成長、収益力向上を支援するエンターテックカンパニーであるBitStarでは、SNS動画コンテンツ制作に特化したデジタルコンテンツスタジオのサービス「BitStar Studio」を提供しています。

創業以来培ってきたSNSにおけるノウハウ・データと、数多くのクライアントを支援してきた業界トップクラスの実績を元に、企業のSNS活用と動画マーケティングを総合的に支援しています。

ご興味のある方は、お問い合わせページからご相談ください。

SNSで動画マーケティングを行おう

動画コンテンツを使った動画マーケティングとSNSの相性はよく、これからの時代ますます需要が伸びていくことが予想されます。

記事内で解説したようなSNS毎の特徴を押さえつつ、クオリティの高い動画コンテンツ作成と、成果を出すための適切なマーケティング戦略立案、どちらも重要となります。

はじめてSNSを活用した動画マーケティングに取り組む場合、専門の会社に相談することで、自社で取り組むべきことや、費用感の相場などの把握がしやすいでしょう。

BitStar Studioでは、SNSマーケティングや動画制作で数多くの企業を支援してきた実績がありますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。